6.20.2017

パキスタン映画「娘よ」

日本初公開のパキスタン映画、『娘よ』
長野で上映中の劇場で観てきました。


この映画は、パキスタンの村で起こった実話を元に、10年の準備期間を経て完成。
監督・脚本・プロデュースは、パキスタン出身の女性監督です。
すでに海外でも高い評価を受け、第87回アカデミー賞外国語映画部門のパキスタン代表にも選出されました。
その後世界20カ国以上で上映され、クレテイユ国際女性映画祭観客賞を始め、
ソノマ国際映画祭最優秀作品賞など数多くの賞を受賞しています。

パキスタンがロケ地となっている映画を見るのは
日本映画『草原の椅子』に続き2作目!
私、基本的に映画は“DVDが発売されてから見れれば十分”なタイプなので
滅多に自分から進んで映画を観に行くことはないですが
『草原の椅子』と『娘よ』だけはちゃんと映画館で観てきました。


<あらすじ>
パキスタンとインド、中国の国境にそびえ立つカラコルム山脈。その麓には多くの部族がひしめき合っていた。
そのうちの一つの部族に属する若く美しい母アッララキの生き甲斐は、10歳の娘ザイナブと過ごす時間だった。
だが部族間でのトラブル解決のために、ザイナブと相手部族の老長老との結婚が決められてしまう。
アッララキの一番恐れていたことが現実となった。これで娘の人生は終 わってしまう。
自分が15歳の時に経験したのと同じように…。
決して抗うことのできない鉄の掟。掟に背く者には死が待つのみ。
だが、意を決したアッララキは結婚式当日、娘を連れて部族を離脱。
一方、体面と誇りを傷つけられた両部族は共同で二人の追跡を開始する。 果たして二人の行方に待つものとは…。
公式HPより


『娘よ』のロケは、草原の椅子にも使われ、
私も3月に訪れたパキスタン北部のフンザやカラコルムハイウエイ、
一部ラホールでも行われている。
パキスタンのトライバルエリア(FATA・連邦直轄部族地域)が舞台なのに
フンザやカラコルムハイウエイが撮影に使われているというのは
若干違和感ありだけど、厳しくも美しい山岳地帯で撮影された映像は素晴らしく
そして個人的には、女性たちの纏う鮮やかな衣装が魅力的でした。


『娘よ』は全国各地で期間をずらして9月まで上映予定のようです。


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