8.11.2017

カラチに来た理由。

私がカラチに来た目的は

シンド州の伝統工芸であるアジュラック布を買い付け
あわよくばアジュラックの工房を訪ねること、
そして、3月にフンザで出会い仲良くなった
カラチの若者たちと再会することだった。
若者と出会った時の記事は→こちら



この日のミッションは、
カラチでアジュラック布を探すこと、
そして、その友達に会うこと。





まず、カラチのClifton block9というエリア
the FOLUMというビルに入っているショッピングセンターへ。
ここに、アジュラック布を取り扱う店があるとの情報を得ていた。

宿のあるサダル地区から距離は8kmほど。
オートリキシャーで片道250ルピー。
外国人だからぼられているのだろうか。
思っていたよりも移動にいちいちお金がかかる。


探し求めていたアジュラック布は
ショッピングセンター内のお土産屋さんにあった。




パキスタン国内のさまざまな工芸品を扱うお店。

個人的には、このクッサ(パキスタン女性の靴)のキーホルダーが可愛くてツボでした◎






アジュラック布は、
パキスタンのシンド州、インドのカッチ地方の両方にまたがって
古来より伝えられて来た布。
パキスタンのアジュラックは
インドのアジュラックとは雰囲気が異なり
色は藍と茜がほとんど。
柄もまた違いがあり
一枚の布にイスラミックな文様が様々に描かれていてとても素敵。

アジュラックについて詳しくは、次の記事で…


今回はこのアジュラック布で、
カミーズ(シャツ)を仕立ててもらうことにした。
受け取りはこの2日後で、
実際に受け取ったカミーズはこんな感じ。




“最新の流行デザイン” とのこと。

ジーパンやストールと合わせたら絶対可愛い◎
つくりもしっかりしていて、日本でも普通に着れそうで嬉しい。




the FOLUMのお隣には
Aashiyana shopping centerという布専門のショッピングモールがあったので、
こちらにもちょこっと寄り道してみる。






モール内には、布、シャルワールカミーズ、ショールを扱うお店が
数え切れないほど入っていて、迷路のよう。
ギルギットやフンザとは比べものにならない布の量。

ここ、天国じゃん。
と、思わず呟いてしまう。

店員さんはみんな
「ジー、ジー」と言って手招きしてくれる。
たぶん、「お客さん、いらっしゃい」みたいな意味かな。







超フレンドリーでハイテンション!
笑顔が素敵だったお兄さんと。

「日本に帰ったら、この写真をばらまいてくれよ」とのこと。笑




アジュラック布も手に入り、
おまけに素敵な布市場に辿り着けた。

本日一つめのミッション完了◎




フンザで出会った友達とは、夜会う約束をしていた。
それまで少し時間があったので
翌日行く予定のハイデラバード行きバス乗り場を探すため
サダルの街中へと繰り出す。




カラチは交通量がすごくて
もちろん信号などない場所がほとんどなので
どこへ行ってもクラクションが鳴り響き
いたるところで大渋滞を起こしている。
大通りを渡りたくても、渡るスキがない。

他の国で、交通量の多い道路を横切る技術は
鍛えられて来たはずなんだけどな。笑

そんな道路を、いとも簡単に横切ってゆくパキスタン人を見習い
私も無理やり車を止めながら、
バイクやバスなどの隙間をなんとか進んでゆく。


そんなこんなで、カラチはちょこっと街を歩くだけで大冒険。

たくさんの人の視線を感じつつ
「チャイニーズ?」と声をかけまくられつつ

なんとか、アガカーンロードのバス停に到着。


ハイデラバード行きのバスは数十分ごとに何本も出ているらしく
予約しなくても行けばすぐに乗れる、ということが確認でき、一安心。



またホテルに向かって歩き出そうとしたら
なんと、アジュラックの布を纏った人を、カラチの街中で発見!




嬉しさで思わず
「これ、アジュラックですよね?すごく素敵!」
というと、
このおじさまはニコッと笑い
「君にあげる!」
と、なんとこのアジュラック布をプレゼントしてくれた。


周りにいる人たちもわらわらと集まって来て
「アジュラック知ってるんだ〜」と喜んでくれていた。



おじさまにお礼を言って、手を振ってお別れ。

またホテルへと戻る。




夜の8時半。

カラチのお友達たちは、それぞれ仕事があって忙しい中
時間を作ってみんなでホテルに迎えに来てくれた。


近くのモールに行き、みんなでディナー。




国が違っても、同年代の子たちと過ごす時間はやっぱり楽しい。
お互いに知りたいこと、興味のあることが沢山あって、話は尽きない。


ただ、彼らは流暢な英語を使いわかりやすく話してくれるのだけど
私の方はというと、やっぱりなかなか英語でスムーズに言葉が出てこない。
言いたいことの半分も言えない。

聞きたいことが沢山あるのに、
日本についてももっと知ってもらいたいことが沢山あるのに
うまく言葉にできないことが歯がゆかった。


こうやって海外で悔しい思いをする度に
“日本に帰ったら、英語ちゃんと勉強しよう”と思うのに
結局大して勉強せず、同じことを繰り返している自分。

残念すぎる…

でも彼らは一生懸命私の拙い英語を聞いてくれて
沢山たくさん話しかけて楽しませてくれて、自分たちも楽しんでくれて

「会えて一緒に過ごせて本当に素晴らしい時間だった」
「ユキが一生懸命話そうとしている姿が好き」
「もし次またカラチに来たら、今度はもっと色々な場所に行きましょう」
「ユキのことずっと忘れないよ〜!」
「いつか私たちも日本に遊びに行くからね!」
「パキスタンで困ったことがあったらいつでも連絡して」

と、温かい言葉をかけてくれる…。

“ありがとう”って何回も何回も言ってたら
「ありがとうって言わないで。
友達だから、当たり前のことをしているだけなのだから。」と。



…なんだか書いてて泣きそうになって来ました。笑




そして、「ユキがカラチに来てくれたから」と
アンティークのアクセサリー、パキスタン国旗のバッジ、
アジュラックの布など、それぞれプレゼントまで。


私も、日本からお土産持ってくればよかった。
なんで忘れちゃったんだろ…と、ちょっと後悔。



みんなの「おもてなしの精神」「友達を想う気持ち」が素晴らしすぎて…


今日もまた、最高にハッピーな気持ちになれました。



みんなのしてくれたこと、忘れないよ。。

私も、みんなが与えてくれた幸せを
自分も誰かに与えることで、恩を返して行こう。。



また会いましょう。インシャアッラー。。




Y.

2017.8.9
Karachi PAKISTAN





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