8.20.2017

ペシャワールで過ごす独立記念日。

今日、8月14日は独立記念日。
パキスタンがインドから分離独立を果たした日。

数日前から、「もうすぐ独立記念日だよ」
と嬉しそうに話すパキスタン人にたくさん会ってきた。
そして、バザールのあちこちで
フラッグやお祭り道具が売られているのを見た。


時計が0時を回るころ、深夜の街はお祭り騒ぎ。
こういう時はおとなしていた方が安全だろうと考え
私たちはホテルでゆっくり過ごすことにした。

私はあまりの眠さに騒音も気にせず眠っていたのだけど
時折聞こえる超爆音や銃声に驚いて飛び起きる。
そんなのを繰り返しているうちにいつの間にか深い眠りに落ち
目覚めたら朝になっていた。


パキスタン人は基本、夜型なようで
朝の街はどこか静か。
玉川さんとふたりで宿周辺のバザールへ。


ペシャワールの人たちは、人懐っこい。
みんな、写真撮られたがり。
首からカメラを下げていると
次から次へと「撮って撮って〜」と。

少しお店の前で足を止めていたりすると
いつの間にか人だかりができている。


みんな真顔になる。




子どもたちが、すごく可愛い。
瞳が輝いている。きらきら光ってる。













Rose hotelから少し歩いたところに
安くて外国人でも宿泊できる宿を見つけ、
Rose hotelでお世話になったイルファンにお礼を言い、午後には移動。
新しく移った宿は”Mazeban hotel”という宿。一泊600ルピー。


昔ここペシャワールを訪れたバックパッカーの間では、
「ババジイ」「プリンス」とかいう名の裏ガイドが有名だったらしい。
何やらいつもバザールのどこかの茶屋にたむろしていて
外国人が宿にやってきているという噂を聞くと部屋までやってきて
極秘裏に裏世界のツアーを開催してくれるという怪しいおじさん。

トライバルエリアのアフガンバザールやキャンプへの案内や
アフガン銃売買所へ連れていって見学させてくれたり
ハイバル峠まで案内してくれたりするのだとか。


なんとも興味深い話なのだけど
今やここペシャワールを訪れる旅人は少なく
情報も全て数年前のもの。
それでも、2年前まではプリンスというガイドが存在して居たことは事実。


実際にペシャワールでプリンスに会いたくて
何人かに聞いて回ったのだけど
その存在を知る人は見つけられなかった。


少しでいいからアフガンバザールを覗いて見たかった。
でも、トライバルエリアをよく知る現地ガイドなしに行くのは
あまりにもリスクが高すぎる。


そのためアフガンバザールの訪問は諦めざるを得ず

街の中心にあるハイバルバザール周辺を
少し歩いてまわることにした。




独立記念日のためか、ハイバルバザールは
車やリクシャーなどの車両の進入は禁止されていて
パキスタンフラッグやグッズを売る露店が立ち並び
歩行者天国みたいな感じで盛り上がっていた。


日本には終戦記念日はあっても
独立記念日というものはないので
なんだか独立を祝うこのワイワイした雰囲気のお祭りが新鮮で
見ていてとても楽しかった。








お面とウイッグでパキスタンカラーになってる人
フラッグを掲げて走る車、バイク、自転車
パキスタンバッジをつけてる人…
街全体が、パキスタンフラッグ一色。

パキスタンの人たちは、自分たちの国を
心の底から愛しているのだと、伝わってくる。


街を歩いていると
ソフトクリームやバナナジュースをご馳走になったり
いろんな場所でいろんな施しをいただいた。
親切で、優しくて人懐っこくて、人間味溢れる人ばかり。




3階の宿のベランダから
お祭りムードで楽しむ人たちを眺めていて
どうしてかわからないけど、
パキスタンという国が
パキスタンに暮らす人々が
とても愛おしいと感じた。


私は心の底から、パキスタンが好き。


この国にたどり着けてほんとうによかった。



神様、わたしをこの場所に呼んでくれてありがとう。
どうかどうかもう少し、この国に居させてください。


そんなことを想った日だった。



Y.

2017.8.14
Peshawar PAKISTAN





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