今日も、天気は快晴。
チトラール地方は晴天率が高いのが、旅行者にとっては有難い。
今日は、ブンブレット谷を後にして、ルンブール谷へ向かう。
一緒にジープをシェアしていたタカさんは
ブンブレットに滞在してゆっくり子どもたちの写真を撮りたいとのことだったので
私とガイド兼ドライバーのイムランと、二人でルンブールの谷へ。
村を出るとき、谷の長老らしき人と子どもたちが集まっているところを通りかかった。
その長老は私に、カラーシャ語でお祈りのような言葉をあげてくれた。
何て言っていたのかはわからないけど
キラキラ輝く太陽の下で、美しい緑と人々に囲まれて
その場にいたみんなが笑顔で送り出してくれて
なんだかすごく嬉しくて、またしても感極まって泣いてしまった。
本当にここは、なぜだか懐かしい感じがする場所。
:
気を取り直して、ルンブール谷へ出発!
ブンブレット以上に、ハードな道を進んでゆく。
ルンブールへは、ブンブレットから1時間ほどで到着。
谷の入り口にあるKalash home guest houseへ。
ルンブールは、ブンブレットより規模が小さくこぢんまりとした村。
訪れるツーリストはブンブレットに比べて少ないけれど、
カラーシャの昔からの文化が一番残っているようなので
彼らの生活により密着できる場所だ。
私的には、フンザよりこっちの方が
よりナウシカの風の谷っぽい感じがする。
ナウシカがメーヴェで飛んでいる姿が、目に浮かぶよ。
洗濯をしている子どもたち。
ミシンで衣装を縫っている女性。
ビーズを使って頭に乗せる飾りを作っている女性。
色とりどりに装飾された衣装が
色鮮やかなルンブールの谷の景色に見事にマッチしている。
ルンブールで私についてくれたセキュリティポリスは、地元のカラーシャの人。
彼曰く、積雪で国境の通行が不可能になる冬季以外は
タリバンなどが峠越えをしてきていないか軍と合同で調査に行くのだそう。
実際に数年前、峠越えをしてきたタリバンと噂される賊たちによって
外国人やカラーシャの人が誘拐・殺害される事件があったらしい。
今は警備が強化されているから大丈夫、とのことなのだが。
チトラールもカラーシャも普段の生活は本当に平和そのものなのに
なんで常にポリスをつけて歩かなければならないのだと、
最初はちょっと不満があったのだけど、
色々話を聞くと、その理由にも納得がいく。
実際カラーシャで私についてくれたこのポリスは超大当たりで、
親切だったしガイドになってくれるし、英語も少し話せたので居てくれて助かった。
でもアフガンにほど近くタリバンなどの存在が近い環境にあることによって、
人々の暮らしが制限されてしまったり旅行者が減ってしまっているのは
とても残念なことだな、と思う。
魅力たっぷりの場所で、たくさんの観光客が訪れていた場所だったのに。
いつか、治安を気にせず自由に旅できるようになるといいな。
:
この日は夜、ダンスパーティーがあるとのことで
宿のママに、カラーシャの民族衣装を着させてもらった。
ママと、お手伝いをしていた美人さんと。
頭の飾りが重くてすぐに後ろに落ちていってしまい
この写真を撮るのも一苦労だった。笑
夜は8時頃からダンスパーティーが始まった。
子どもたちに仲間に入れてもらい、
クタクタになるまで、声もガラガラになるまで、
楽しく夜を過ごしたのだった。
Y.
2017.8.18
Rumboor Kalash PAKISTAN
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